資格の概要

潜水作業に関する業務に必要な資格です。
例えば水深30mの水中で、工事する作業(水中熔接)などに従事する場合は必要になってくる資格です。
またダイビングのインストラクター業務や水中での捜索作業に従事する仕事にも必要となる資格です。他にも水族館の水槽に入り清掃する作業にも必要となるので、若い学生の方でも受験する方もいます。

意外と思うかもしれませんが、潜水士の試験は実技がいると思うかもしれませんが、学科試験のみで資格取得ができる資格です。
ちなみに私が受験した時の試験会場では、明らかに水中に潜りそうにない方が7〜8割ぐらいいるなと勝手ながら思っていました。(私もですが・・・)
また若い女性の受験者も試験会場もいることから、近年比較的受験する方が増加してきているのではないでしょうか。

潜水に必要な道具の種類や方法、送気、潜行及び浮上、潜水による身体への影響(高気圧障害)、潜水業務の関係法令などを問われる資格(学科試験のみ)となります。

合格率は80%という記載されているサイトもありますが、各試験会場それぞれで、合格の受験番号がWebサイトで公開されているので確認したところ、私が受験した会場は60%ぐらいの合格という感じでした。

余談ですが、潜水士試験の試験会場はどの地方も結構な田舎です。
私が受験した会場も、電車で3時間半(乗り換えを含む)もかかり、ローカル線の待ち時間が長い為に、午前から試験開始時間に到着できるか不安になりました。
住んでいる地域によっては、試験会場に行くにはそこそこな距離となりますので、お住まいの地方の試験会場は事前にお調べ下さい。



資格を保有しているメリット

う〜〜〜ん・・・
私の場合、水族館が好きで仕事に結び付けばと思い、潜水士を取得したのですが、他の潜水業務はどうなのでしょうか。
専門性の高い職種ですので、資格は必ず必要なのは確かなのですが、水中熔接などはその他の資格も必要となるので、よく調べていただきいた方がいいでしょう。

ググッて見ると、潜水の求人は確かに平均よりいい給料なのですが、気になる方は検索して下さい。

 

資格を保有しているデメリット

特になし。
あえて言うと潜水に関係のない職種で就職活動をした場合に、履歴書に潜水士の資格を記載していると、面接時に質問されたりします。好奇心や何ごとにも学習意欲があると思われる場合もあれば、単なる資格マニアと受け取られる場合もあります。
ちなみに私の場合は、年中色黒の肌なので潜ったりするのとか質問されますが・・・泳げないというホンネが(笑)

 

試験と受験申込み

受験対象条件:なし
試験日:試験時期は年に数回。詳しくは下に記載しているURLのサイトを確認して下さい。
試験内容:学科試験
試験形式:マークシートの選択式
試験時間:午前2分野:2時間 午後2分野:2時間 合計:4時間
問題出題数:40問(4分野の各10問ずつ)
合格ライン:60%(各分野ごとに足切り点数があり)

試験時間は長く取られていますが、合計1時間もあれば回答・確認ができる時間配分です。
むしろ退出可能時間の1時間を待つぐらいで、あくまで試験なので楽な姿勢はできなく待ち時間はある種の拷問です。

下記のサイトから試験時期・申し込み方法を確認してください。
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku611.htm

 

学習方法

テキストと問題集を使用してしっかり学習する。
私が一週間で潜水士免許を取得したオススメの学習方は、まずはテキストをさっと1周読むことです。理解をしなくても大丈夫です。単語などの概要を何となく把握する程度で問題ありません。
次に問題集を解いていきます。
もちろん、テキストを流し読み程度の知識なので、30~40%ぐらいの正解率となるとは思います。そして間違えたところを、解説とテキストで調べて理解を深めて、再度問題集に取り組んでいきます。私の場合は、あとはその繰り返しだけで大丈夫でした。

ちなみに私が使用したテキストはこれ↓↓

また水圧による体積や浮力などの物理に関する問題は多少は出題されますが、難易度的には中学生ぐらいに出題された基礎的なレベルなので、簡単な計算の方法を覚えれば対応ができます。試験でも出題されるのは3問程度です。

個人的には、空気中の窒素や酸素などの比率や高圧下での窒素により窒素酔いが起こることや潜水墜落などが試験勉強ながらも、興味が持てた内容だったので、苦もなく勉強がはかどりました。

問題集は85%ぐらいの正解率で試験に挑み、無事に潜水士試験に合格し、潜水士の資格を取得しました。



難易度

難易度はDランクの上です。
一週間きっちりとテキストと問題集(各一冊ずつで十分)を使用して学習に取り組めば、潜水士の試験には合格できるレベルです。
各分野ごとに足切り点数がある為、その点は注意が必要です。

 

就職に結び付く職種

水中作業員・水族館の水槽清掃員・ダイビングのインストラクター

 

■潜水士の試験教材

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