資格の概要

電気関連の仕事をする場合に必要不可欠な国家資格です。
意外と感じるかもしれませんが、自宅などの電気回り工事をするのにも実は電気工事士の免許は必ず必要な免許となっています。
第2種電気工事士は、電気工事士の登竜門的な資格で、資格の受験条件もなく誰もが受験できる資格です。電気工事の仕事やビルメンテナンスの仕事に就職しようとお考えの方なら、就職前に取得しておきたい就職に優位な国家資格となります。
特に近年では、50代60代の高齢者が就職がしやすいビルメンテナンス業(ビル管理)で、第2種電気工事士は就職にとても有利ということで、年金支給に不安を持つ40代50代60代で第2種電気工事士を受験される方は増加している状況です。

第2種電気工事士の公式サイト
http://www.shiken.or.jp/





資格を保有しているメリット

電気工事・ビルメンテナンスの仕事に有利な国家資格!!
また実務を積めば、さらに上位の第1種電気工事士の道にもつながり、手に職のある技術者として今後の仕事にもつながります。

また第2種電気工事士を取得していれば、消防設備士の資格取得の際に、消防設備の実務経験がなくても、甲種1類から5類まで受験が可能となります。消防設備を取得する予定がある方は、事前に第2種電気工事士を取得していれば、無駄なく資格取得が可能です。

 

資格を保有しているデメリット

第2種電気工事士の作業範囲には制限がある為、それを熟知しておくことです。
簡単な例となりますが、工場などの高電圧の施設での電気工事はできません。高電圧を扱うには第1種電気工事士や電験3種などの資格が必要となります。

 

試験と受験申込み

受験対象条件:なし
試験日:年2回(申込み・試験日はこちら
試験内容:学科試験 + 実技試験 (学科を合格した方が実技に進みます。試験日は別々。)
試験形式:学科(マークシートの選択式)/ 実技(配線図をもとに作品の作成)
試験時間:学科2時間 / 実技40分
問題数:学科50問
合格ライン:学科60点

 

学習方法

学科試験は、テキスト・問題集・過去問題集を1ヶ月半ほど勉強すれば十分に合格できるかと思います。
特に中学生でならったオームの法則と比較的簡単な方程式の計算などを駆使していきますが、勉強しながら思い出したりしていく感じで十分です。計算問題は解き方を覚えてしまったら、出題パターンが少ない為に、点数の稼ぎどころになります。計算問題は10問ぐらい試験に出題されますので、それだけで10問稼げます。
むしろ、複線図・施工条件・記号をしっかり勉強することが、重要です。
オススメの教材は下記です。

まずは学科の教科書で学習します。
計算などの数学的な範囲を学習の最後の章にもってきている点が、学習意欲を阻害しないように配慮されている、数学に苦手な方に配慮したテキストとなっています。しかも問題数も豊富!!

次に問題集を使用して問題に慣れていきます。
やはり多くの問題をこなすことが、確実に資格に合格する上で必要となります。様々な問題に触れることにより、問題のパターンを把握することができますので、確実に問題集を使った学習をしておきたいところです。私のオススメはユーキャンの問題集です。左ページに問題、右ページにしっかりとした説明が記載されている為、学習効率が非常に良い問題集となっています。
特に計算問題・複線図問題に関しては、かなり学習がはかどりました。

学科の最後はやはり受験の定番というべき、過去問題集をすることです。
正直問題集をかなりやり込んでいる方なら、この時点で過去問をすると75〜90%代の正解率を出せるようになっています。その為の再確認として何年か分の過去の試験をやってみるのも自信につながります。私が選んだのは下記の3年分の過去問集です。選んだ理由は、素直に値段が安いからです^^;他にも5年分や10年分などの第二種電気工事士の過去問集があります。

次に実技の学習についてです。
まずは電気工事士に必須の道具という、電気工事士技能試験 工具セットを購入することをオススメします。なぜかというと、道具単品でホームセンターなどで購入できますが、試験には必ず工具セットに含まれている道具を使用するからです。また第1種電気工事士も今後受けることを想定されている方などは、まとめて購入する方がお得だからです。
また電工ナイフ・ワイヤーストリッパー両方がセットには入っているので、電線・ケーブルの被覆を向くのにも、どちらを練習が可能です。
また、実技試験の1ヶ月前からamazonなどのネット販売サイトや各ホームセンターなどで、工具や工具セットが売り切れ続出する為に、それ以前に購入していることをオススメします。
特に最近では、1ヶ月ほど前に工具を買い占める業者?が現れているようで、買い占めた工具などをオークションで出品し、定価よりも高く販売して、セドリでお金を儲けをする業者?が増加しています。そのためにも事前に工具セットは揃えておくことをオススメしています。
余談ですが工具セットで購入した場合、試験さえ合格してしまえば、オークションなどで売却する方もいます。1万円程で購入した工具セットを7~8千円で売却するというのも賢い買い物かなと私は考えています。

材料に関しては、私はホームセンターで揃えました。
教科書に載っている材料が、ホームセンターにいくとちゃんと販売しています。探して選ぶのも勉強の一つとして私は、単品購入にしました。ケーブルを何メートルくださいと切り売りしてもらうのには、ちょっと電気業者っぽい感じかな?と思いましたが!!
セットで材料も販売していますので、まとめて購入したいかたは下記がオススメです。

次に教科書ですが、毎回実技試験の電気回路の問題候補は、事前に公開されていますので、各出版社が、公開された電気回路をもとに施工予想をして作品を作成していく教材を販売しています。施工方法や技術的なことも記載されていますので、購入して練習をやり込んで実技試験に挑みたいところです。重大欠陥・小欠陥などのサンプル写真が豊富に掲載されていますので、自分の施工と比較するのにも重宝できる資料です。

 

難易度

難易度はCランクの中です。比較的取得しやすい国家資格です。
学科試験は、テキスト・問題集・過去問題集を1ヶ月半ほど勉強すれば十分に合格できるかと思います。ただし、若干計算問題などがある為、数学が苦手な方は勉強する進め方に対策が必要です。第2種電気工事士で必要な数学は中学レベルなので、時間と教材さえ間違わなければ大丈夫かと思います。
ちなみに私は、複線図が苦手でしたが、無事に合格できました。
実技試験は、実際に作品を作成するので、本番の緊張などに弱い方は重大欠陥のミスや制限時間切れで落ちる場合がありますので、十分に練習が必要です。





就職に結び付く職種

電気工事作業員・ビルメンテナンス

 

■第2種電気工事士の学科試験教材

■第2種電気工事士の実技試験教材

■第2種電気工事士の実技試験必須の工具

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